皆さんこんにちは。
今日は先日パールシティで行われた着物イベントの際、お支度を担当させていただいた
Chanel Tanakaさんについてご紹介したいと思います。

このイベント期間中は沢山の方が着物を着てスタジオ撮影に訪れるため、
お菓子を配ったり、折り紙ステーションがあったりと
待ち時間も退屈しないように催し物が企画されています。
今回Chanelさんはイベント中にスタジオの壁一面に
ウオールアートを書き上げるデモンストレーションを行うため
2日間に渡ってご一緒させていただきました。
日系アメリカ人のChanelさんは着物が大好き!
日本に住んでいる叔母様からアンティークの着物をしばしば送ってもらっているようで
彼女のインスタグラムにも着物で絵を書く姿が投稿されています。
ただ、着付けができないので
いつもはガウンのように羽織っているだけ。
今回のイベントでは私が本格的に着付けを担当させていただけることになり
私も彼女もとてもエキサイティングしていました!
さて、元々シンプルなヘアスタイルがお好みのChanelさん
ヘアセットやメイクは全く問題なく短時間で終わってしまったのですが
着付けの段階になってとても困った事が発覚しました。
実は私、彼女が着物で壁画を描くという一番重要なことをその時まで聞かされていなかったのです。
どういうことかといいますと
私の着付けはどちらかというと撮影向きで
静止状態で一番キレイに見えるような着付けの仕方をしています。
すなわちとっても動きにくいのです。
でも当日の彼女の動きは
たすき掛けをし、脚立に登って大きく腕を振り上げ、
ダイナミックに壁画を描いていくのです。〈それも長時間〉
これではどんなに綺麗に着付けをしても
いつもの私のやり方では苦しく、またたく間に崩れてしまいます。
どうしよう、と悩んだ結果
もう始めからある程度脇に緩みをもたせて着付けをすることにしました。
更に二日目には、日本舞踊や芸子さんの着付けを参考に
帯の下にしごきを入れるなど工夫をして
大きく体や腕を動かしても帯がずれない着付けにしました。
芸者さんたちは舞台の上で踊るので
体のしなりに沿うような着付けになっています。
いつでもそうですが、問題に直面した時
最初は本当にどうしようかと頭を抱えて悩みますが
色々調べたり試したり、知恵を絞って工夫することで
自分の技術向上のきっかけになると思います。
そういった意味でも、今回Chanelさんを担当させてもらえたことは
とても勉強になりました。
自分でも着付けの引き出しが一つ増えた気がします〈嬉♪〉

イベントの後、丁寧なお手紙とともに彼女の絵をプレセントしていただきました。
こうしたお客様からのギフトは私にとって宝物です、大事にしたいと思います。
Chanel Tanakaさんの壁画はカカアコのウオールアート地区でも見ることができますよ。
インスタグラムにも着物の女性をメインとしたアートを沢山紹介していますので
是非いいね&フォローよろしくおねがいします。
Chanel Tanaka Instagram: @artistchaneltanaka
Web: www.chaneltanaka.com